見覚えのある山がテレビ画面に映った。
それは祖母の生家の裏山。 通称 「 男神 」
その年、「 その人 」 は両親の墓参りに赴くという。
「 普通 」 の人からしたら、別段変わった光景ではないのかも
しれない。 けれど、「 その人 」 にとっては数十年ぶり。
あらゆる制約が解けたからこそ実現した。
何かに駆り立てられるように、テレビ局に問い合わせ
それから、季節のお便り交換が始まった。
「 その人 」 は 「 暁星 」 というペンネームで俳句を詠まれていた。
掲載された同人誌には、今生の悲しみを歌ったものが多かったが
いただくハガキには、優しい言葉が綴られていた。
( 画像 こちら からお借り致しました )
つづく。
0 件のコメント:
コメントを投稿